● 実施時期:2020年5~7月
● 対象:新日本学園、鎌倉児童ホーム、白十字会林間学校、聖園子供の家、しらかば子どもの家、旭児童ホームを退所した学生たち 17名
児童養護施設の子どもたちは、18歳になると施設を退所し、ほとんどの子は親元に戻ることができず、自立して生活を始めます。大学や専門学校に行くことを決めた子は、両親からの援助を得られず、アルバイトなどで生計を立てて暮らしていくケースが多いのです。
日中は学校に通っているため、夜に働くことができる飲食店でアルバイトをする学生が多いのですが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、飲食店の時短や休業が相次ぎ、思うようにアルバイトに入ることができず、収入が減少してしまうケースが相次いでいました。
緊急事態宣言の発令当時は、飲食店以外の施設も相次いで休業や時短営業が続いており、新しいアルバイトも簡単には見つからず、このままでは収入がなくなってしまい、学校を諦めなくてはいけない現実に直面していることが想像できました。
こうした学生たちと直接のネットワークはありませんが、これまでお付き合いのある児童養護施設なら退所した後に苦しんでいる学生たちの状態や居場所などを把握しています。少しでも援助をしてあげられないか、ということで、施設にコンタクトを取りました。
こうした学生たちと直接のネットワークはありませんが、これまでお付き合いのある児童養護施設なら退所した後に苦しんでいる学生たちの状態や居場所などを把握しています。少しでも援助をしてあげられないか、ということで、施設にコンタクトを取りました。
その結果、児童養護施設を退所した学生たちから出身の施設に「このままでは生活ができなくなってしまう」「どうしたら良いのか困っている」といった相談が相次いで届いていることがわかりました。そして、施設と連携しながら学生たちに支援を行うことができました。
現在は、緊急事態宣言も解除され、飲食店をはじめとする学生たちのアルバイト先施設の営業も再開されていますが、まだまだ感染者数も多く、予断を許さない状況が続いています。一日も早いコロナ禍の終息、そして、学生たちの生活がより一層、実りあるものになることを願っております。
コメント